村の面積の測り方

ここでいう村とは、今の大字のことだが、その大まかな面積を測るには、地図にマス目を描いて、マスの数を数えるしかないだろう。

最初に、地図を用意する。
Google Mapで大字名を検索すると、地図上に赤い線で境界が表示されるので、ちょうど良い。これを大きく表示し、画像キャプチャ機能で、画像ファイルに保存する。(江戸末期を想定して境界を若干修正)。
次に、地図画像の右下端の100メートルのスケールの長さを見ると、55ピクセルなので、50ピクセルになるように画像を縮小する。(地図画像を縦1100ピクセル(2000m相当)にトリミングし、それを縦1000ピクセルに縮小すると、目的に適う画像サイズになる)。
次に、1マスが50ピクセルの方眼のマス目画像を作り、地図に重ねる。1マスが1ヘクタールになる。
(面積をより正確に測るためには、1マスを小さく、例えば5ピクセルにすると良いかもしれない)

次に、マスの数を数える
1) 境界の内側に収まるマスを数える。
 5マス連続×40 = 200
 その他のマス = 23  計223。
2) 境界を含まない外側のマスを消し、
 境界ライン上のマスを数えると、84。 その半分の42をとる。(画像参照)

合計概算 223 + 42 = 265 ヘクタール。およその数字だが、265町歩である。




さて、江戸時代のある文書から、村の田畑の面積を書き出してみると、
 田  18町 16歩
 畑 119町 6反2畝余
田畑合計、137町6反余。四捨五入で、138町歩。
さきほどの265町からこれを差し引くと、127町余、これが田畑以外の土地になる。

田畑の割合いは、全体の約52パーセントにあたるが、それでは少なすぎるだろう。
田畑の測量では「延び」があるので、実際は60パーセントを越えるだろうし、「竪八横九」の通りとすると70パーセントくらいになる。

田畑以外には、屋敷地、山林、除地、道路、土手を含む川や堀、墓地などがある。

(次は、使用したマス目画像。透過型のGIF)

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