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  地鎮祭の準備と実際
 地鎮祭は、建物などの工事開始に際して行はれ、土地の神さまを祭るものです。土地の神さまに、家を建てることのお許しをいただき、建物への災ひを取り除き、工事中の安全を祈ります。
 地鎮祭は、準備、祭事、祝賀、先祖様への報告に至るまで、建主が主となって行ふのが本来です。参列者は、家族、近親者のほか、工事関係者をも招くやうにします。建主が祝詞を奏上してもよいのですが、地元の氏神様(鎮守様)の神職をお招きして、建主に代はって祝詞を読んでもらふことが増えました。

◆準備
 早めに神社または神職の家に連絡して、相談の上、日時を決めます。
 榊や紙垂(しで)を用意して、神籬(ひもろぎ)や玉串(たまぐし)を造っておいてもよいのですが、神職が用意してくれる場合が多いやうです。神饌を供へる机や三宝も、神職に借りることができます。なほ榊は、庭に植ゑておけば、生涯に何度かのお祝ひ行事にも使へますし、普段の神棚の榊も、常に新しいものを飾ることができます。
 当日、敷地の中央に
竹4本を挿し立て、注連縄(しめなは)を張ります。竹や縄が入手できないときは、大工さんなどに依頼しておいてもよいでせう。注連縄や神職から借りる祭具の設置などは、大工さんばかりに任せておいて、建主が黙って見てゐるのはあまり感心しません。
 四方の注連縄には、紙垂を四垂れづつ下げます。注連縄の中ほどに、机を設置し、三宝に神饌を盛り付けて供へます。神饌は、
米、酒、塩、魚、乾物、野菜、果物などをに盛り付けて三宝の上に置きます。式の最後に御神酒(おみき)を戴く場合は、人数分のを用意しておきます。草刈り・鍬入れ用に鎌や鍬を使ふ場合は、それぞれの柄の部分に半紙を巻いてその上を麻で結んでおき、祭壇手前の適宜の場所に盛り土をしておきます。
 神籬(臨時の御神体)などは神職が設置してくれるかもしれません。

◆式次第
 修祓(しゅばつ) 式典に清浄な気持ちで臨むために、参列者がお祓ひを受ける。神職の
祓詞の奏上のときとお祓ひを受けるときは、深く頭を下げる。
 降神  神さまをお招きする。
「オー」の声のときは頭を下げる。
 献饌(けんせん) 食べ物を献って神さまをもてなす。
 祝詞奏上(のりとそうじょう) 一同
頭を下げる
 四方祓(しほうばらへ) 土地の四方の災ひを除く。合せて米、酒、塩などを四方の神に供することもありますが、式の後に建主が供へる(蒔く)場合もあります。
 刈り初め・穿ち初め(草刈り・鍬入れ) 省略することもあります
 玉串奉奠(たまぐしほうてん) 各自が玉串に添へて神にまことを捧げる。玉串は、胸高に捧げ持ち、神善に献ってのち、
二拝、ニ拍手、一拝の拝礼をします。
 撤饌(てっせん) 
 昇神
 直会(なほらひ) 神さまに供へた御神酒を下げてそれを戴くだけの場合も多いやうです。乾杯は建主が音頭をとりますが、さうでない場合は、乾杯後建主が参列者にお礼の言葉を述べます。

以上は、埼玉県北部地方の一般的な例の一つとして紹介しました。
◆「家庭の祭」欄は、さまざまな家庭行事を紹介してゆきます。