楡の森の掲示板過去ログ平成14年冬
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ご注意 サイト分離により、記事内容によっては神話の森・掲示板過去ログへ移動した記事があります


リフォームの大工さんの紹介は、神社に聞くのが一番 編集係  2002/12/18 (水) 14:57 No.109

 最近は、家屋リフォームでの被害の話も多いとか。
 リフォームの大工さんの紹介は、神社や神主さんに聞くのが一番です。鎮守さまを建てたり修理した大工さんなら、こんな確かなことはありません。コンクリートの神社の場合はちょっと異なるかもしれませんが。


掲示板の分離の検討 編集係  2002/12/17 (火) 11:27 No.108

どうも難しいテーマの書込も多いようで、一般用とそうでない研究用の二つの掲示板の分離を検討中です。
掲示板のこれまでの利用者数はそれほど多くないのですが、そのほうが両方の方も気がねなく参加できるかもしれませんので。

※※ この件では方針が定まらず御迷惑をおかけしましたが、結局、平成16年秋に「神話の森、物語と民俗館」としてサイトそのものが分離しました。


大神宮様のおふだ yanase  2002/12/04 (水) 15:20 No.103

 全国各地で伊勢の大神宮様のおふだが頒布されてゐると思ひますが、元神宮禰宜の矢野憲一氏の講話をメモしたものを紹介します。

 鏡とは不思議なもので、鏡の中には親の顔が見えると禰宜さんはいふ。じつは親の顔だと思ったのは、歳を重ねて親に似てきた自分の顔なのであるが、その親の顔を通して先祖が見える。だから鏡は祖霊の象徴である、といふ話も、ユーモアの中に真実を含んでゐた。
 常世と祖霊、これが人々が伊勢へ引き寄せられる重要な要素なのだらう。一方伊勢から毎年寄せて来るお年玉のようなものもある。
 人の魂は、生まれたときは汚れなき玉だったが、年月とともに曇ってくるので、ときどき清めなければならないといふ。大神宮様のおふだは、そのためのお祓ひなのだといふ。大神宮様から「みたまわけ」されたおふだによって、魂を祓ひ清めることができる。大御神さまの貴いみたまは、無数、無限にみたまわけされ、それが可能となるのも、大御神さまの御神徳なればこそである。

 矢野氏には「魚博士」の異名もあり、魚、枕、杖などについて著作も多い人です。
 こちらとしては鳥の豆博士でもめざしますか。
../maturi/kamidana.htm


おクラいり? yanase  2002/11/30 (土) 02:08 No.91

言葉は大切にしてゆきたいものです。
「うぶすな研究室」の中の原稿でわかりにくい部分などを書き改めました。
内容はそれほど変らないので二度読まれる人はないと思ふので、追加部分を1ヶ所だけ書き出してみました。
http://nire.main.jp/rouman/ubu/tikata4.htm

藤原実方は、死後にその霊が雀となったといはれ、雀が作物の害にならぬように東日本の鳥追行事では実方の霊も供養されるといふ。実方の評伝などには蔵人頭(くらうどがしら)になれなかったとの注釈があることがある。面白いのは、クラとは、沖縄方言では雀の意味になり(中略)。生前に蔵人頭になれなかったので死後に雀(くら)になったとは、落語のような話ではあるが。
(最後の部分はオクラ入りになりそうな内容ですが)


言葉の音楽性 高坂 [URL]  2002/11/24 (日) 20:19 No.90

>「豊かな国語」については、一番は何といっても語彙の問題と思ひます。

さうですね。それと音の美しさ。音楽性ですね。それゆゑ、その両方の条件を備へた和歌に親しむことが大切になつてくるのです。
古典に親しむといふことはとても大切なことで、歴史的かなづかひを用ゐるだけでも、文のリズムが変つてくることと思ひます。
また方言には、豊かな語彙と音楽性があります。これは、今の「標準語」から失はれてゐるものです。

神様への敬語の使ひ方のお話は、いいお話ですね。


国語を豊かにする 高坂 [URL]  2002/11/19 (火) 21:17 No.88

>[82]の書込は、歴史的仮名遣についての揺るぎない確信にもとづく内省の弁であり、同時に仮名遣を教条としない立場のものだったわけです。

了解致しました。

>仮名遣を意識させない文章が理想ですが、会話などは逆に歴史的仮名遣を意識すると良いかもしれません。大阪弁などでは、「買ふ、しまふ、買うてしまうた」などの区別は煩はしく感ずるのではないかと思ひますが。

日本語は衰弱してきてゐますので、歴史的かなづかひ(私は正かなと言つてゐますが)を意識するのは良いことだと私も思ひます。一方で文章語を、一方で日本古来の詠ふ詩語を意識することによつて、国語を豊かにするといふアイデアは賛成です。
こちらは京都なのでウ音便を多用しますが、正かなの原則を覚える障害になるほどのことではないと思ひます。


Re: 国語を豊かにする 編集係  2002/11/21 (木) 01:53 No.89

 ウ音便の問題は、大阪出身の折口信夫全集などから引用などで引き写すときに、一瞬意識してしまふといふ個人的なものに過ぎないのかもしれません。
 「豊かな国語」については、一番は何といっても語彙の問題と思ひます。

 先日聞いたある年配の宮司さんのお話の中で、「御本殿の御扉をお開きになる」といふ言葉がありました。物理的に扉を開いたのはその宮司さん御自身なんですが、敬語を使ふわけですから、人間以外の尊い存在の力によって扉が開かれたのです。こんな敬語の使ひ方も、日本語にはあるんだなと、思ひました。


検索 神奈備  2002/11/18 (月) 15:41 No.86

ヤナセ様 お世話になっております。
サイト内検索、早速しようさせて頂きました。
キイワードは五十猛命。出てきました。
大里郡の桑名大神社の摂社の熊野大神社の祭神におられました。
『平成データ』では桑名野神社とあり、熊野大神社の祭神名はインプットされていませんでした。
やはり各地の神社誌を丁寧に見ていくとまだまだ出てくるのでしょうね。参詣のペースがゆっくりしていますので、未参詣神社の数が増えていっているようで、嬉しいやら・・・。


Re: 検索 Yanase  2002/11/19 (火) 14:11 No.87

> お世話になっております
 こちらこそ……。
 あまり検索のテストをしてませんでしたが、まづまづの結果が出たようで、一安心です。

 桑名野神社のある深谷市大字大谷(おほや)の東隣が、大字境(さかひ)で、玉津島神社があります。桑名野神社の末社の五十猛命(伊太祁曽神社などの神)とともに、和歌山ゆかりの神ですが、詳しい縁はちょっとわかりません。


歴史的仮名遣ひ 高坂 [URL]  2002/11/17 (日) 22:40 No.84

はじめまして。

>歴史的仮名遣ひは万能ではありません。特に方言の表記においては、語源が判明しなければ歴史的仮名遣ひは適用できず、当HPでも「深谷方言小辞典」での適用は不可能でした。

歴史的仮名遣ひはその時代の「標準語」を表記するための正統的かなづかひと言へるでせうね。さういふ意味では方言や口語・俗語を表記するのには適してゐないかもしれません。

>無理な適用は地方文化をゆがめます。豊かな方言をもつ地域では、歴史的仮名遣ひには関心が薄いのかもしれません。

たしかに東京圏や関西圏などの歴史的に文化の中心地であつたところの方が関心を持つてゐる人が多いかもしれませんが(人口が多いといふこともあります)、文章語は地方でも「標準語」を使ひますので、一概には言へないでせう。正かなに関心があるかどうかは、どのみち読書人階層の中で、といふ条件付きでのことですしね。
正統表記に就いては、広く関心を促して行くべきと思ひます。


Re: 歴史的仮名遣ひ 編集係  2002/11/18 (月) 13:41 No.85

 書込有り難うございます。
 この掲示板は表示幅が狭く、文章がしばしば改行されてゐるように見えますが……。
 中央からのグローバル化によらない地方文化の再認識も、当HPの重要なテーマなのです。

 また「文章は歌ふよう(やう)に綴れ」../nihongo/rekisiteki.htm の記事にもあるように、歴史的仮名遣は文章語に限るものではなく、特に現代ではまづもって短歌などの歌ふための仮名遣です。短歌の衰退は、文章文学になってしまったからで、声に出して歌う短歌でなければと指摘する人も多いわけです。国民が忘れてゐた歌を、少しづつ思ひ出せれば、どんな仮名遣が良いかも明らかになるはずです。
 そのためには、歴史的仮名遣も表記の許容範囲を広げるべきです。「用ゐる」といふ表記は平安時代以前のものですが、江戸時代の国学者の「用ひる」は慣用表記として今でも通用しますので、それぞれの表記でよいわけです。

 日本の神様をテーマにした書籍に、神様の名をカタカナで書いてしかも現代仮名遣となると、名前の意味がわからなくなることも多いです。山に住むからオオヤマズミなのだらうとか。少し前までは神様の名前のふりがなだけは歴史的仮名遣といふ著者も多かったのですが。
 [82]の書込は、歴史的仮名遣についての揺るぎない確信にもとづく内省の弁であり、同時に仮名遣を教条としない立場のものだったわけです。
 仮名遣を意識させない文章が理想ですが、会話などは逆に歴史的仮名遣を意識すると良いかもしれません。大阪弁などでは、「買ふ、しまふ、買うてしまうた」などの区別は煩はしく感ずるのではないかと思ひますが。


サイト内の検索 編集係  2002/11/14 (木) 00:51 No.83

niftyサービスにより、サイト内の検索が可能になりました。
しかしこの機能の活用のためには、分量の大きなページについては、ページを分割してゆく予定です。


歴史的仮名遣と方言 編集係  2002/11/07 (木) 15:53 No.82

nifty(google)の検索結果を見ると、歴史的仮名遣の観点から、当HPへのリンクを設定してくれてゐるサイトが2、3あるようです。「国語国字問題」などのHPと併記されてゐたりしますが、大衆性を意識してゐるものは少ないようです。
 歴史的仮名遣ひは万能ではありません。特に方言の表記においては、語源が判明しなければ歴史的仮名遣ひは適用できず、当HPでも「深谷方言小辞典」での適用は不可能でした。無理な適用は地方文化をゆがめます。豊かな方言をもつ地域では、歴史的仮名遣ひには関心が薄いのかもしれません。


神宮当麻頒布始祭、浦島太郎など 編集係  2002/11/06 (水) 12:19 No.80

 11月5日、深谷市周辺地域から各神社の代表100名程の参列により、当地域における神宮大麻等頒布始祭が、当神社において行なはれました。「神宮当麻」とは、毎年の伊勢の大神宮様のおふだのことです。
 来賓の薗田稔氏(埼玉県神社庁長)からは、戦後五十数年を経て、神棚などの家庭の祭の大切さ、あるいはおふだの数の問題もあるが、それにも増して日本の良さを継承して行くことの重要性などが語られました。
 数年前に、小学生の多くが浦島太郎の昔話を知らないことに驚いたことがあります。昔話を子供たちに伝へることは、難しいことではないはずです。神社にお参りして御賽銭を納めることよりも大切なことが日常生活にはたくさんあるのですが、それらを思ひ出していただくために、いろいろな材料を、ホームページでも紹介して行きたいと考へてゐます。